渡り廊下で繋がっている二世帯住宅。 築2年目に西日本豪雨に遭い、1階天井まで水没ましたが、リフォームで新築同様に戻りました。 同じ素材を使っていますが、デザインの違いで、和と洋、各々違う雰囲気の空間に仕上がっています。
二世帯住宅 親
親世帯の玄関周りです。檜(ひのき)の引き違い戸は、縦格子の幅が美しいグラデーションを描きながら変化します。職人のセンスが光るデザインです。
太い檜の柱の真ん中から下方まで、少し色が薄いのがわかりますか?天井までいっぱいになった西日本豪雨の水が引くまでの間に残った跡。水に負けず家を支え、守ってくれた証です。
キッチンから見るリビングです。建具から家具まで美しく調和しています。昼は陽光が部屋いっぱいに、夜は間接照明が柔らかな光を演出します。
和風のニッチが出迎えてくれる玄関です。土間は和の技法の「洗い出し」で仕上げています。後の画像で出てくる子世帯も同じ仕上げ。違いを比べてみてください。
木の香が漂う2階の部屋。壁面いっぱいに造り付けた本棚はたっぷりと本が収納できます。
直線の美しさを活かした玄関収納。こちらも檜で作らせていただきました。家族分の靴が収まる大容量です。
ゆったり取ったアプローチは、玄関の土間と同じく洗い出し。子世帯とつながる渡り廊下は扉を開けると風の通り道になり、雨の日も困らない洗濯物を干すスペースとしても活躍中。
職人技の光る縦格子の引き戸は、玄関周りを広々と見せられ閉塞感を感じさせません。チラリと見えるLDKも、絶妙なスリットの幅選びでプライバシーを守ります。
職人技の光る縦格子の引き戸は、玄関周りを広々と見せられ閉塞感を感じさせません。チラリと見えるLDKも、絶妙なスリットの幅選びでプライバシーを守ります。
リビングからは、玄関側の大きな窓の明るい光が透けて見えます。塗り壁に無垢材の床と天然素材を使った家では、反射する光も柔らかに広がるのが特色です。
使う素材は部屋の表情を生み出す重要な要素です。天井は葦天井、畳は琉球畳を使って、リビング横の和室は、ひと味違ったモダンな雰囲気に仕上げています。
二世帯住宅 子
なかよく並んだ2軒の手前、洋風建築が子世帯。 同じ素材を使っているのに、主の好みで家の雰囲気がガラリと変わります。どちらも素敵でワクワクします。
形の違う椅子やペンダントライトが絵になるLDK。一面だけ配色を変えたチャコールグレイの塗り壁が部屋全体を引き締めてくれます。
珪藻土の壁に檜の建具、どれも親世帯と同じ素材ですが、見せる表情が違います。まるで洋書の1ページのよう。
アンティークテイストな丸椅子に、シックな吊りランプ。趣味のいい小さなワークスペースは心地よさげです。
どのような暮らしをしたいのか?家の主役が違うと同じ素材、同じ技法を使っても、雰囲気がこんなにも違ってくることを見てくださった方には、知っていただけたのではないでしょうか。
LDからはキッチンの醸し出す生活感を出さないよう心を配っています。業務用を思わせるオールステンレスのコンパクトなオーダーキッチン。
キッチンの背は壁面いっぱいに収納を設置。大容量ですがシンプル設計で圧迫感はありません。勝手口があり、家事動線にも配慮しています。
2階の子ども部屋です。大容量の本棚を造り付けました。天井が高く開放的な上、断熱効果の高い材を選んでいるので、住まわれてからも暑くないと言っていただいています。
施主支給のアンティークテイストのブラケット照明を、洗面スペースにも付けさせていただきました。オーナー様好みのお気に入りのスペースです。
渡り廊下につながる扉の横はインテリアセンスの見せ所。雑貨が好きな方には、たまらないディスプレイコーナーです。気まぐれに小物を入れ替えるのも楽しいひとときです。
洗面台の幅と合わせたオーダーメイドの正方形の鏡です。シンプルなフレームは、極力無駄な装飾を省いて素材の質と厚みで存在感を出しました。
親世帯の玄関土間と同じ和の技法「洗い出し」で仕上げています。また、玄関収納も同じ檜を使っています。雰囲気の違いを比べていただきたい施工例です。
施主様の選ぶ照明が本当に素敵です。2階へ上がる際、勾配天井の木組みと相まって、まるで南仏の小さな家のグルニエ(屋根裏部屋)へ続く階段を思わせます。
天然の木や土の素材で作られた家は余分な光をいったん吸収してから、ふんわりとやさしく光を回してくれます。エジソンライトのブラケットがレトロな雰囲気を漂わせます。